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かじりアト

ややオタク寄り。平凡アラサーOLの独り言

「どーすんの?私」「ツレがうつになりまして。」細川貂々 感想

漫画

数年前に映画化もされたツレがうつになりまして。。てっきり小説だとばかり思っていたのですが、本屋さんで手にとってみてびっくり!文庫版のコミックエッセイだったのですね!しかもとても可愛らしい絵柄で、一目で気に入ってしまいました。

 

同じく細川貂々さんの作品である「どーすんの?私」は、彼女が高校を卒業して、絵の専門学校に通うまでのアルバイト&社会人生活を描いた一冊。
高校卒業後、特にやりたいこともなくモラトリアムを満喫していたものの、居心地の悪さからなんとな~く就職を決意。様々な会社を渡り歩く中で出会った個性的なキャラクターとともに、当時の彼女の気持ちが分かりやすく描かれています。

「いやだったらすぐにやめられるから、とりあえずアルバイトとして働いてみる!」
「お昼に一緒にご飯を食べるだけのグループってなんか変。」
「やめたい、やめたい。でも何をして良いのか分からない。」

などなど、素直で全く飾り気のない彼女の姿に非常に親しみを覚えます。本に向かって思わず「分かる!」と頷いちゃう事もしばしば。たぶんそれが彼女の一番の魅力なんだろうな。

また、誰でもふと、いま自分は何のために働いてるんだろうって分からなくなることがあると思うんですよね。そんなとき、共感をくれて、ゆる~く体の力をほぐしてくれるような一冊だと思います。疲れてるときでもパパッと読めちゃうのも良いところ。

 

そしてツレがうつになりまして。。旦那さんを突然襲った鬱病について、発症から回復までが描かれています。

こちらはとにかく夫婦の絆にじーんとくること間違いなし!旦那さんが絶望のどん底にいるときにも明るく前向きに励ます貂々さん。時にイライラをぶつけちゃうこともあるけれど、その度にきちんと反省して、旦那さんと一緒に病気と向き合い、克服していく姿が素晴らしいです。

なかでも、世の中のすべてに対して申し訳ない気持ちになってしまい、布団に丸まって落ち込んでしまう旦那さん。それを見て、「いまは仕事がない分、家事を手伝ってくれてとても助かっている。」「病気がなかなか治らなくてもしょうがない!そういうもの。」と励まし、さらに「申し訳ない」を連呼する旦那さんの姿を見て、逆に面白くなっちゃう彼女は本当に凄いと思います。私だったら「グチグチうるさい!」って切れちゃいそうだもの…。どんなことでもユーモアに変換できる彼女の能力が私も欲しい。あと懐の広さも。

その一方で、鬱病の怖さというものを改めて実感させられました。そんなときにきちんと支えあえるパートナーがいることは非常に心強いのだろうなぁとしみじみ。。
もちろん旦那さんにも、つらい闘病生活をよくぞ乗り切られたと拍手を贈りたいです。

 

どーすんの?私

どーすんの?私

 

 

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)